tapのチラ裏

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英語で学んだ音楽

大学受験の勉強で英語の長文を読んでいたところ、面白い文章を見つけました。一言でまとめるとこんな感じです。 

「音楽がどのように人間に影響するか(how)は分かるけれど、なぜ影響するか(why)は分からない。」

 例えば、長調は明るく短調は暗いイメージがありますよね。これはhowです。これまでこのブログで書いたように、長調と短調を数学的、物理的に定義することもできます。しかしwhy、なぜ長調は明るく短調は暗いかと聞かれても十分な答えは出せないんです。 

また、この文章では「音楽のパワーは音ではなくて人間によるものだ」とも書いてあります。世界のいろいろな場所で音楽が独自に発展してきましたが、リズムも音階も構造も全く違います。それぞれの地域の人たちの「それぞれの美」があるんです。同じ音楽を聴いてもある人は美しいと思い、ある人は美しくないと思ったって不思議ではありません。

 この文章を読んで、「音楽を数学と物理で考察すること」は「美しい音楽を作ること」ではなく「音楽のいろんな美しさを見つけ出すこと」だなと思いました。それが見つかれば、誰も考えなかった思わぬ音楽の面白さに気づけるのではないでしょうか。